岩波文庫<br> 新訂 蹇蹇録―日清戦争外交秘録 (新訂)

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岩波文庫
新訂 蹇蹇録―日清戦争外交秘録 (新訂)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 440p
  • 商品コード 9784003311417
  • NDC分類 210.65
  • Cコード C0123

出版社内容情報

日清戦争当時の外務大臣,陸奥宗光(一八八四‐九七)の外交回顧録.日清戦争に際し,国際政治の動向を透徹した眼で洞察し,卓越した識見を以て外交にあたった宗光の姿を彷彿とさせる名著.諸刊本の異同を綿密に校訂,推敲に推敲を重ねたといわれる本書の成立事情が初めて明らかにされた.書名は,「蹇蹇匪躬」という『易経』の言葉による.

内容説明

日清戦争(1894‐95)の時の日本外交の全容を述べた、当時の外務大臣=陸奥宗光(1844‐97)の回想録。新たに草稿をはじめ推敲の過程で刊行された諸刊本との異同を綿密に校訂、校注と解説で本書の成立経緯を初めて明らかにした。表題は、「蹇蹇匪躬」(心身を労し、全力を尽して君主に仕える意)という『易経』の言葉による。

目次

東学党の乱
朝鮮に向かいて日清両国軍隊の派遣
大鳥特命全権公使の帰任およびその就任後
朝鮮国の内政を改革するための日清両国共同委員を派出すべしとの提案
朝鮮の改革と清韓宗属との問題に関する概説
朝鮮内政改革の第一期
欧米各国の干渉
六月二十二日以後開戦に至る間の李鴻章の位置
朝鮮事件と日英条約改正
牙山および豊島の戦闘〔ほか〕

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

5
○当時の国際関係の考え方や日本の著名人物の諸国の捉え方がよくわかり面白かったです。また、外交の当事者がまとめているだけあり、興味をひかれる部分は多いです。著者は国力を至当にとらえており、リアリストでないと外交は厳しいと感じました。2020/03/11

Tatsuhiko

5
甲午農民戦争から日清戦争に突入し、三国干渉を経て下関条約の締結に至る迄を外相としての視点から振り返った陸奥宗光の著作。欧州各国からの容喙とその背景にある利害関係、事態の進展に極端に振れる世論の昂ぶりとパニック、中国側の姑息な交渉術などに対する突き放したような陸奥の視線は冷たい。冷徹に国益を追求するリアリストの陸奥はそれ故に三国干渉を受け容れ、「要するに兵力の後援なき外交は如何なる正理に根拠するも、その終極に至りて失敗を免れざることあり」と結論する。これまでの読書体験の中でも希有のもので、非常に面白かった2018/05/03

Ohe Hiroyuki

3
外務大臣を務め、日清戦争において全権を有して事に当たった陸奥宗光による回想録である。▼当初は公刊されることが想定されていなかったためか、その内容は電信にも触れる機微なもので、筆者の徹底した論述がなされている。東学党の乱から三国干渉までの経緯だけで一冊というボリュームである。▼本書が、三国干渉の余韻冷めやらぬ頃に脱稿したからか、本書から陸奥宗光の並々ならぬ思いが伝わってくる。その思いを一言で表せば愛国心であるといえるだろう。▼明治の気風を感じつつ、外交交渉のリアルを知ることのできる一冊である。必読といえよう2021/06/19

Schuhschnabel

2
岡崎久彦『戦略的思考とは何か』で言及されていたので読む。開戦前夜の朝鮮内政改革の時期はずいぶん危ない橋を渡っていたんだなという印象。清国政府側の意図は電信を傍受することで丸裸になっていたとのことなので、不確実要素は欧米列強の動きのみだったらしい(想定外ということであれば李鴻章の遭難があるが)。三国干渉で音頭をとったのはどこなのかも謎だが(陸奥はドイツとみている)、何よりイタリアが毅然とした対応を約束した理由がよくわからなかった。2020/07/03

中村禎史

1
日清戦争の講和に至るまでの陸奥外相の記録。帝国主義の時代、外国(朝鮮、台湾)の領土、利権を得るために実際に戦争をする、そんな時代だった由。英露中(清)独日、どの国も皆今のロシアか中国の様。各国の状況や思惑を大使(公使)を通じて探り出し、それらを総合して陸奥が首相伊藤などと相談しながら施策を判断、実行する。下関の前に広島で交渉が行われようとしていたこと、李鴻章が交渉のため来日中に暴漢に襲われたこと、それを見舞う陸奥の心情等々、その経緯は興味深いが、平和な時代(今のところ)に生まれて良かった、と思った。2023/08/30

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