岩波文庫
初恋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 114p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003260845
  • NDC分類 983
  • Cコード C0197

出版社内容情報

十六歳の少年が初めて恋した年上の女性ジナイーダにはすでに恋人があった.その相手がほかならぬ自分の父親であることを知った時の少年の驚き…….人生の曙の恋を歌いリリシズムに貫かれたこの自伝的物語は,哀愁の詩人としての作者の真髄をよく伝え,またジナイーダは,彼の全作品中最もユニークな女性像といわれている.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

metoo

70
【洋子さんの本棚】より。16歳の少年の目覚め、喜び、苦悩、そして現実を知った少年の心の動きが、細やかに美しく切なく詩的に綴られる。16歳の少年より5歳年上の初恋の相手は、少年の頰をそよ風のように撫でただけで、沢山の取り巻きから相手を選ぶのではなく、なんと、少年の父親に恋をしていた。父親と同じ位の歳になった少年の初恋の回想は、この上もなく美しく人生の中で最も美しい儚さとして語られる。初恋の頃に「初恋」を読んでもこの醍醐味は理解出来なかった。【洋子さんの本棚】ありがとう。2017/04/27

lily

44
ツンデレでジェラシーの引っ掛け上手な彼女と四方八方の恋の衝撃波を素直に受け止めるセンチな僕。読者が最も心くすぐる構図なのよね。天衣無縫の言語アートにそりゃトルストイもドストエフスキーもこの射手には負けたと涙してもおかしくないわね。2019/07/03

にゃおんある

39
星が流れてしまったのだと、時々そう思うのです。借り物の器に借り物の魂。らしさ、というものが中々見失ったまま、光塵に霞んでよく見えないのです。ツルゲーネフを読んでいると、右の言葉に行き当たりました。取れるだけ自分の手で掴め、他人に操られるな、妙趣を味わい尽くせ、自分が自分みずからののためにあること、自分の意志を持つことが、本当の自由を与えるのだ、と言うのです。夢にしろ現にしろ、意識があるうちに、やり終えるものが待っているのだとしたら、きっと後悔してしまわぬうちに探し出さねばと思うのです。2018/02/15

momo

15
純粋な主人公と、気まぐれでわがままなジナイーダの対比が面白かったです。恋をすると人はこんなにも臆病になるのか、主人公はマゾではないのか、読みながらそんな気持ちになりました。「あなた、今お忙しくって?」こんな昔風の会話が堪らなかったです。2020/01/25

S.Mori

14
ロシアの文豪ツルゲーネフの代表作の一つです。今度再読するまで、この作品が作者自身の経験に基づいていることを知りませんでした。美しい自然の描写、精緻な自然描写と心理の描写、劇的なプロットと良い小説の条件がすべて揃っています。コケティッシュな魅力で、主人公を翻弄するジナイーダは忘れがたい登場人物です。私がこの小説でいちばん好きなのは、結末で示される主人公の赦しです。死にゆく老婆を見て、彼は父と自分が愛した女性のために祈ります。この部分にこめられた作者の深い感情には心を打たれました。2019/08/14

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