岩波文庫
西東詩集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 480p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003240731
  • NDC分類 941
  • Cコード C0198

出版社内容情報

幼い頃から東洋にあこがれを抱いていたゲーテは,老年,ペルシアの詩人ハーフィスを知り,深い愛着をもった.さらに,才気溢れるマリアンヌと出会い,作家の感情は詩となって迸しる.彼女との相聞歌を含む「ズライカの巻」は,本詩集中最もよく知られている.ここには,東洋の恋・酒・知恵と,西洋の精神とのうるわしい結合がある.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

21
ハーフィスから帰ってきたけど、やっぱり硬いよね。訳が。岩波だからかな。もう少し柔らかくていいと思うんだけど。酒と女とそれから神と。2018/06/10

壱萬弐仟縁

12
「自分で寒暑に悩んだことのない人は 人間の価値を認めることはできない」(104頁)。生まれてからずっと、寒暑に苦労しない金持ちには、貧乏の寒暑の苦労はわからない。彼らに想像力が優れていれば別だが。後半は、注記、論考(263頁~)。老若の関係では、「子供は、年長者の気品、見聞、権力に注意を向け、(略)純真に生まれついた魂は畏敬を伴う愛着の欲求を感じだし、老年者はそれにほどされ、心をとらえられる」(372頁)。何を言ってもハイ、頷く、だけではコミュニケーションが成立しない。人口減少少子高齢社会に生きるヒント。2014/01/24

ダイキ

4
「汝の行く道を妨げる一切を捨てよ/暗い努力を決してするな/歌いまたやめる前に/詩人はまず生きねばならぬ/こうして生の荒い響きが/魂のうちにどよむがよい/詩人は胸に不安を感じるとも/おのずと心は和むだろう」〈放胆〉2017/04/19

有沢翔治@文芸同人誌配布中

3
晩年、ゲーテはペルシャの詩人、ハーフィズに感銘を受けた、その結果、生まれたのがこの西東詩集である。ハーフィズだけではない。論考ではペルシア文学史に触れられているが、フェルドウスィーなどの拝火教、スーフィズムの代表的詩人、ルーミーなどにも言及。東洋的なものと西洋のものとが結合し、止揚している。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51519572.html2021/07/10

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