岩波文庫<br> ヘンリー四世〈第1部〉

岩波文庫
ヘンリー四世〈第1部〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003220443
  • NDC分類 932
  • Cコード C0000

出版社内容情報

十五世紀初頭のイギリスを扱った史劇四部作の中核をなす作品.物語はリチャード二世から王位を奪ったヘンリー四世と貴族との確執を主軸として,王子ハル(皇太子ヘンリー)とその配下フォルスタッフの放蕩無頼を傍筋として展開する.「やい,この抜作,あんぽんたんの大飯野郎……」などという生きのいい啖呵がポンポンと飛び出す.

内容説明

15世紀初頭のイギリスを扱った史劇四部作の中核をなす作品。物語はリチャード二世から王位を奪ったヘンリー四世と貴族との確執を主軸として、王子ハル(皇太子ヘンリー)とその配下フォルスタッフの放蕩無頼を傍筋として展開する。「やい、この抜作、あんぽんたんの大飯野郎…」などという生きのいい啖呵がポンポンと飛び出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

107
ヘンリー4世(1399-1413年)。ボリングブルック。ランカスター朝の第一代。リチャード二世を廃位とさせ、間接的にだが殺害し、謀叛により王となった男。彼の味方についた者にいずれ裏切られると殺した者達言われていたが、その通りの展開。ノサンバランドにしてみれば、自分のおかげだろうとなると私も思う。のちのヘンリー五世となる皇太子ハルが彼の機嫌をとらないフォルスタッフとつるみ、騙し合い、認め合う関係は、ヘンリー四世に追従したもの達と対照的であるが故に、またフォルスタッフの不遜さと強運もあってとんでもない面白さ。2022/01/01

おさむ

13
シェイクスピアの残した9編の史劇の1つ。口上がひたすら長く、落語か講談(松竹新喜劇?)を思わせる中野好夫さんの翻訳は1960年代は「超訳」だったんでしょうが、今読むと、時代を感じさせます。2014/07/07

ぽんくまそ

7
すっげえ良かったっ。読後の充実感を久しぶりに味わった。敢えて言おう。四大悲劇よりも説得力を持つ悲劇であり、ヴェニスの商人よりも面白い喜劇であると。旅人に強盗もする愚連隊仲間に馴染みきっている不良王子と、その王子にタメ口で減らず口を叩くお笑い担当の愚連隊仲間フォルスタッフ、若い血を燃えたぎらせ命のやり取りの場に出ようとする反乱側の騎士ホッパー、この三人のキャラ立ちが最後の直接対決まで生き生きしている。2022/02/02

おおた

4
毒蝮フォルスタッフの悪口三昧が最高です。  http://www.uporeke.com/book/?p=20022016/05/04

watson

4
中野好夫で読みたかったフォルスタッフ。俗っぽさを十分に活かした訳で、自由自在に喋りまくるフォルスタッフの惚れ惚れすること。「生命の吹っ飛んじまった人間なんて、人間の偽者だ」というセリフにはっとする。2015/04/04

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