岩波文庫<br> カター・サリット・サーガラ 〈2〉 - インド古典説話集

岩波文庫
カター・サリット・サーガラ 〈2〉 - インド古典説話集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 184p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003206621
  • NDC分類 929.883
  • Cコード C0300

出版社内容情報

本書は11世紀にあらわれたインド文学史上最大の説話文学集であり,「ウダヤナ王行状記」と「ナラヴァーハナダッタ行状記」を全篇の枠とし,その中にあらゆる源泉から流れ出た物語の大小の河川が流れこんでいる.まさしく物語(カター)の河川(サリット)が注いだ一大海岸(サーガラ)であり,中世ヨーロッパの寓話,説話の源泉でもある.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

63
第二巻には、「ブリハット・カター」と「黄金城物語」が収められている。「黄金城物語」は、妙齢の美女が結婚条件に「黄金城を見たことがある者」という難題を突きつける『竹取物語』と類似した話。人間界ではない高貴な女性が人間界に落とされるというところも似ている。求婚者の男性が最初は見てきたと嘘を言うところも『竹取物語』と似ているが、嘘がばれると、本当に黄金城を探しに出る。彼の冒険譚は、難破したり巨鳥にはこばれたりと『千夜一夜物語』の「シンドバッドの冒険」とよく似ている。2020/04/28

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