岩波文庫<br> 大津順吉・和解・ある男、その姉の死

岩波文庫
大津順吉・和解・ある男、その姉の死

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  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003104613
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0000

出版社内容情報

実業家である父にとって,作家志望の息子順吉の生き方は決して許せるものではなかった.しかも女中と結婚するという.こうして父と子の不和は続いた.やがて歳月が二人を近づける.この三部作は,長い確執ののち和解に至るまでの過程とその緊迫した瞬間を,十二分に伝える筆さばきで描き,作家の一画期を示すものとなった.

内容説明

実業家である父にとって、作家志望の息子順吉の生き方は決して許せるものではなかった。しかも女中と結婚するという。こうして父と子の不和は続いた。やがて歳月が二人を近づける。この三部作は、長い確執ののち和解に至るまでの過程とその緊迫した瞬間を、十二分に伝える筆さばきで描き、作者(1883‐1971)の一画期を示すものとなった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

カブトムシIF

12
父との不和・三部作である。正義感の強い直哉と、現実主義に立つ父直温(なおはる)の不和は、約16年にわたる長いものだった。「和解」以外の2作は、あまり評判にならず、直哉の希望もあって、新潮文庫は、「和解」のみになっていると記憶している。父との不和について、この岩波文庫は、トータルに理解できるものである。先日、恐らく若い人の「和解」の感想を目にしたが「小学生の作文」という感想は、よく言われることだが、それは「和解」についてではない。戦後の熱海に住んでいた頃の「朝顔」「山鳩」などの作品にそう言われることがある。

Ted

4
『ある男、その姉の死』1920年発表。△『大津順吉』『和解』と併せた三部作の1つ。テーマは父との不和で、こちらは架空の姉と弟を登場させ、弟の視点から描いた短編。和解に至る以前の、数々の不和の原因が描かれている。1つ1つはどこの家庭でもありがちなことだが、家長という只それだけの理由で意味もなく強圧的に振舞おうとするようなタイプの親父だったら、やがてはこういう深刻な関係に陥ってしまうだろう。2015/07/01

読書家さん#mdQf51

2
山崎正和『不機嫌の時代』を読んで。 祖母との関係性、父との確執の描写が読み応えがあった。性分の相容れなさからすれ違いを重ね気持ちの行き違っていく様がリアル。 「和解」はあるきっかけから関係性が変わっていく様が描かれる。ほんの少しのことで人間関係は大きく方向性を変えていくのだ。 「ある男、その姉の死」は弟という家族内の別の構成員の立場から再構築された作品。和解を経てなお、度々考えるところがあったに違いない。 何度も繰り返し作品化しているあたり、作者にとって、人生の中の一つのテーマだったのだろう。2021/03/31

げんがっきそ

2
父親との不和による話が3篇。ある姉の死は、微妙に作り込まれているようだが、僕にはよくわからない。いまさらではあるが、やはり志賀直哉の文章は、不愉快という単語が連発されるのは気になるものの、まとまりすぎて怖いくらいだ。2020/08/09

itsumiKshi

1
父と子の不和とその和解についての話。三作品すべて読んでやっと全体像がわかる。不和だけならばよくある話。和解までを描くために特別。2017/08/30

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