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岩波文庫
雨瀟瀟・雪解 他七篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784003104231
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

『ふらんす物語』の諸篇を除けば,帰朝後の第一作といえる『狐』(一九〇九年)から,敗戦後に書かれた『勲章』(一九四六年)まで,それぞれの時期の佳品九篇を収める.幼年期に味わった体験,そして老年に至っての心境を作品化したこれらの短篇からも,孤独を求め寂寥に堪えつつ書きついだ強靭な作家の営為を窺い知ることができる. (解説 竹盛天雄)

内容説明

『ふらんす物語』の諸篇を除けば、帰朝後の第1作といえる『狐』(1909年)から、敗戦直後刊行された『勲章』(1946年)まで、それぞれの時期の佳品9篇を収める。幼年期に味わった体験…そして老年に至っての心境を作品化したこれらの短篇からも、孤独を求め寂寥に堪えつつ書きついだ強靭な作家の営為を窺い知ることができる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

うた

13
気だるい雨の午後にぴったりな一冊。しかしだ、雨瀟瀟を読みながら気がついた!これは詩情のおもむくまま読んでたらダメな大人になってしまうやつだ笑。冗談はさておき、小説家としては甘いところがあるのに、荷風が好まれる理由がなんとはなしに理由がわかったように思う。当時の風俗を主題にして愛惜と詩趣をこめつつ、かつ端正な文体で描いた人は荷風の他にいなかったからなのではないだろうか。2016/08/27

イリエ

9
『雪解』を吉見一豊さんの朗読で聴了。菊池寛のように筋がしっかりあり、感情の流れもわかりやすい。荷風らしいひょうげたところもありますが、情緒豊かでした。2016/10/11

Gotoran

8
D.ローホー著書(「人生で大切なことは雨が教えてくれた」)繋がりで本書を(荷風初読み)。漢詩、仏語詩を引用し、孤影悄然たる哀感、枯淡の心境が雨音響く描写で始まり、小説家(荷風?)と風流人(ヨウさん)との交流の中に江戸文化・芸能の衰退への嘆きをも描いたタイトル「雨瀟々」。他にも、大正期の東京市中での父娘の人情を描いた「雪解」。花街での母娘の悲哀を描いた「ひかげの花」。候文体の「榎物語」。特に、これらが大変印象深かった。次は、荷風の主要作品も。2012/11/11

Foufou

7
短編 「深川の唄」が1909年2月、「狐」が同年1月。よって帰朝後第1作は「狐」ということになる。「深川の唄」を第1と考えたのは、1996年新潮7月号所収の古井由吉と大江健三郎の対談による。36の本邦百年の短編について両作家が寸評する企画。荷風の「ADIEU 」を巡っては、大江氏は洋行した知識人アルアルをそこに認めて「荷風にアデューと言いたい」と嘲笑し、古井氏は「深川の唄」の腰の据わりとのギャップを指摘する。「ADIEU」の後にくる「黄昏の地中海」他2編に言及してこその『ふらんす物語』評である。口惜し。2019/10/21

風太郎

7
今まで自分が読んだ荷風の作品とは、若干、違う印象を受けました。しみじみとした、滲み出るような情景描写が少ない感じです。かといってそれがマイナスになっている風もなく、日陰者の世界が丁寧に描かれています。荷風は本当にこうした世界を愛していたのでしょうね。それは、決して『健全』な世界を描いているとは言えませんが、かといって『健全』な世界が、本当に健全なのかと、荷風独特の筆致で読者に訴えているのかもしれません。この本の中で一番好きだったのは最後の『勲章』という作品でした。2018/01/27

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