岩波文庫
江戸怪談集〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003025710
  • NDC分類 913.51
  • Cコード C0195

出版社内容情報

江戸時代は怪談の好まれた時代であり,早くから刊行された多くの怪談本は近世文学史に無視できぬ位置をしめている.本書は『宿直草』『奇異雑談集』『曽呂利物語』『伽婢子』『諸国百物語』『新御伽婢子』など代表的な十一種の怪談本から現代人が忘却の彼方におしやってしまった「不思議の園」としての作品を精選し脚注つきで提供する.

内容説明

江戸時代は怪談の好まれた時代であり、早くから刊行された多くの怪談本は近世文学史に無視できぬ位置をしめている。本書は代表的な11種の怪談本から現代人が忘却の彼方におしやってしまった「不思議の園」としての作品を精選し脚注つきで提供する。(全3冊)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

澤水月

3
17世紀の怪談中心だから素朴。現代の感覚でオチのついた話に延々仏教説話が続くものが多い。当たり前だが19世紀に根岸鎮衛独りによりつづられた「耳嚢」は洗練されてるのだなぁと思い知った。澁澤龍彦で知った魔術師「果心居士」の話があったのはうれしかった2011/11/07

眉毛ごもら

1
江戸時代の怪談集である。上方で書かれたのか近畿地方近辺の話が多くてあんなところにあんな話がみたいなものも多くて面白かった。牡丹燈籠の元ネタの剪灯新話も一部載っていて中国の話も受容されてたんだなと。見上げ入道や狐狸猫鼠とか鬼とか多いが幽霊話が圧倒的なのも江戸時代らしいなと。だいたい理不尽に責め殺した相手からの復讐譚なので自業自得とか因果は巡るよみたいな話が多い。時代だなと。猿回しの猿の子を事故で死なせた人が猿に復讐されるのはなんか哀しい話だった。猿が自首するのも含めて。女が嫉妬で蛇になるのはテンプレぽいな。2021/05/10

あにこ

1
やっぱりこういうのって本当にあったんだろうなと思う。なんちゅーか、恐しいほど当時の人々はこういう怪談的現象を容認していた御様子。「えっそこで納得して良いの!?」って思わず突っ込みつつ読み進めた。いやぁ面白い面白い。新刊で買った甲斐があったというもの。2010/09/17

hazama

1
楽しいな。「耳嚢」とか好きなひとにオススメ。蜘蛛が纏めて入ってるのが良かった。見越し入道って本文と挿画の立ち位置違わね?2010/04/06

Meistersinger

1
宿直草のは枕詞やら仏教絡みの美文体で読みにくい。耳なし芳一や牡丹灯籠の元ネタがはいっている。仏教的な因果話が多いのは時代だな2010/02/06

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