出版社内容情報
伏姫割腹のおり光を発して飛び散った八個の珠数玉.ゆっくりと物語が進行するに従い,それぞれに一個の玉を持ち八方に生い立った八犬士の面々が,一人また一人と登場してくる.雄大・複雑な筋立て,リズミカルな文章,興趣を添える挿絵が,読者を『八犬伝』の世界へと誘う.作者はこの作品に二十八年の歳月を費やした.
内容説明
さしもの妖婦船虫も今は辻君に身を落し、六犬士に捕って牛に突き殺される。やがて里見義実の危急を救うべく「八犬士の随一」犬江親兵衛が登場。「身の丈3尺45寸、面の色は薄紅、肌え白く肉肥えて、骨逞ましき有士の相貌」の神童として。