出版社内容情報
古代ギリシア哲学を思索の場としつつ,現代の哲学状況を鋭く問い,その本姿の復権への方向を提示する前期哲学論文集.同名単著に収録された諸論文に,研究の出発点を記す未収録のギリシア哲学論考を加えて新たに編集する.
内容説明
哲学の根源から現代に問いかける。古代ギリシア哲学研究から現代の哲学的状況を鋭く問いその本姿の復権への方向を提示する前期哲学論文集。
目次
実在と価値―哲学の復権(哲学の哲学性―現代における哲学の使命;哲学そのものをどう考えるか―その予備的反省;現代における哲学の課題―プラトニズムより見た現代哲学の一形態;プラトンと現代 ほか)
ギリシア哲学論文集その一(偽りの快楽―プラトンの快楽論について;プラトンにおける「虚偽の判断」の問題への序論;エイコース・ロゴス―プラトンにおける自然学のあり方について;文芸批判の規準としての「カリス」、「オルトテース」、「オーペリアー」―プラトンの文芸論に関する若干の基礎的考察 ほか)