出版社内容情報
独自の論理とやわらかな感性による実感的文明論と,なにげない日常の思いがけない断面を滋味あふれる文章でつづる好エッセイ.四十年におよぶ作家生活の中から産み出された厖大なエッセイを著者自らが選りすぐる.
内容説明
初期随筆。華々しいデビューから流行作家へ、自分のこと、文学、恋愛、社会、あらゆる対象に貪欲に挑んだ清新な感性が縦横にほとばしる。
目次
「青馬」のあとに
夢―芥川賞受賞のことば
私の文章
随想
モデルと小説
臭い臭ひ
マンジュウの味
自家中毒者の弁
毒を以て毒を制す
私小説の不可能性〔ほか〕