新世界事情
EUは国家を超えられるか―政治統合のゆくえ

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  • サイズ B6判/ページ数 135,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270274
  • NDC分類 333.7
  • Cコード C0331

出版社内容情報

東方拡大を成し遂げたEU.その先にあるのはいかなる共同体の姿か.起源である1950年代から現在に至るまで,各国が地道な努力と交渉を積み重ねながら深化・発展をつづけてきた過程をふり返りながら将来像を考察する.

内容説明

東方拡大、さらに憲法条約の採択を成し遂げたEU。その先にあるのはいかなる共同体の姿か。果たしてEUは国家をも超えるのだろうか。この問いに答えるために、そもそもEUはどのような組織から構成される政体であり、また統合の起点となった1950年代から現在に至るまで、各国がどのような交渉をつみ重ねながら深化・発展させていったのかを明らかにしながら、その将来像を考察する。

目次

第1章 EUの政体とその構成要素(EU、国家、国際組織;EUの主な機関 ほか)
第2章 統合の起点―一九五〇年代(ドイツ問題への対応;アメリカと国際組織の輻輳 ほか)
第3章 政体の形成(初期の欧州共同体(EC)と課題の累積
単一欧州議定書(SEA)と域内市場白書 ほか)
第4章 多面的に広がる政体(冷戦の終焉とマーストリヒト条約の締結;欧州共同体における政策ガヴァナンスの多様化 ほか)
終章 多様性の中の統一を求めて(民主的正統性の問題;東方拡大後のEU)

著者等紹介

平島健司[ヒラシマケンジ]
1957年大阪府生まれ。1982年東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。専攻比較政治。現在、東京大学社会科学研究所教授
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