出版社内容情報
自分とは何か．なぜ自分はこの世界に生まれてきたのか．本当の私らしさはどうしたら見つけられるだろうか．そして，1人1人の輝きを取り戻すために，心理療法にできることは何か．三善晃氏との対談を併収．
内容説明
人間が生きていくうえで、どうしても不可欠と考えられる哲学、宗教、教育などは、心理療法とどう関連するのか。心理療法の現場における最新・最大の話題、研究の最先端を提供する。自分とはなにか。自分はなぜこの世界に生まれてきたのか。また日本人としての自分の個性とは何なのか―。ひとりよがりな「私探し」ではなく、本当の私らしさはどうしたら見つけられるだろうか。そして、一人一人の輝きを取り戻すために、心理療法にできることは何か。そのとき治療者の「個性」はどのようにかかわってくるのか。「近代科学」の枠組みを超えた心理療法のあり様を考える。
目次
総論 心理療法場面における個性
こころの全体性と個性―わたしらしさが意味を持つとき
クライエントの「個性」とセラピストの「個性」
アクティヴ・イマジネーションと個性
個性とぺルソナ
対談 「みんながいた、だから私がいた」（三善／晃；河合／隼雄）
著者等紹介
河合隼雄［カワイハヤオ］
１９２８年生まれ。臨床心理学。京都大学名誉教授。京都大学理学部数学科卒業。１９６２‐６５年、スイス、チューリッヒのユング研究所に留学。日本で最初のユング派分析家になる
豊田園子［トヨダソノコ］
１９４９年生まれ。臨床心理学、ユング派分析家。天理大学人間学部人間関係学科教授。京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学
大場登［オオバノボル］
１９４９年生まれ。臨床心理学、ユング派分析家。放送大学大学院・臨床心理プログラム教授。心理学博士。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学
老松克博［オイマツカツヒロ］
１９５９年生まれ。臨床心理学、精神医学。大阪大学大学院人間科学研究科助教授。医学博士。鳥取大学医学部医学科卒業
岡田康伸［オカダヤスノブ］
１９４３年生まれ。臨床心理学。京都大学大学院教育学研究科教授。教育学博士。京都大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学
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