出版社内容情報
こころと身体には,どのような関係があるのか.摂食障害,解離症状,自傷行為など,クライエントが身体症状として訴えてくるその象徴的意味とは一体何なのか.こころの問題からくる身体の病を持つ人に,いかに治療的に関与すべきか.多田富雄氏との対談も併せて収録.
内容説明
人間が生きていくうえで、どうしても不可欠と考えられる哲学、宗教、教育などは、心理療法とどう関連するのか。心理療法の現場における最新・最大の話題、研究の最先端を提供する。こころと身体には、どのような関係があるのか。クライエントが身体症状として訴えてくるその象徴的意味とは一体何なのか。摂食障害、解離症状、自傷行為など…こころの問題からくる身体の病を抱える人にいかに治療的に関与すべきか、多くの実践から報告する。
目次
総論 心理療法における身体性
癌患者の「意識」と「異界」
表現の砦としての身体
心理療法とミメーシス
こころとからだの関係性
対談 「脳」から離れて―多田富雄+河合隼雄
著者等紹介
岸本寛史[キシモトノリフミ]
1966年生まれ。内科医。京都大学医学部卒業。主著に「癌と心理療法」「臨床心理学体系18」(分担執筆)「内科臨床とこころのカルテ」(分担執筆)「児童精神医学の基礎」(共監訳)など
高月玲子[タカツキレイコ]
1955年生まれ。臨床心理学。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程満期退学。天理大学人間学部講師。主著に「醜貌恐怖の心理臨床」(心理臨床の実際5,共著)「シネマのなかの臨床心理学」(共著)など
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