岩波テキストブックス
近代日本経済史

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  • サイズ A5判/ページ数 270p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000260251
  • NDC分類 332.106
  • Cコード C3333

出版社内容情報

既存の国際政治経済システムへの対応,日本の条件にあったシステムの導入,そして人々の生活の安定への努力.-この3つの視点から,パックス・ブリタニカの時代(19世紀後半~第1次大戦)の日本経済を考える.

内容説明

幕末開港以後、日本経済が既存の国際政治経済システムの展開にどう対応したのか。そして日本の条件にあわせて欧米のシステムがいかに導入されてきたのか。またその過程で人々の生活の安定への努力がどのようになされたのか。―この3つの視点にたって、本書では、まずパックス・ブリタニカの時代(19世紀後半~第1次世界大戦)の日本経済を説明する。

目次

第1部 国際経済システムの形成と経済小国日本(19世紀システムへの緩やかな包摂;「政治革命」と西洋の輝ける文物;経済制度とインフラストラクチャーの整備 ほか)
第2部 パックス・ブリタニカへのコミットと債務危機(パックス・ブリタニカへのコミット;企業勃興と財閥;日清・日露戦後経営と財政赤字)
第3部 温室のなかの経済発展と末席の列強(パックス・ブリタニカの崩壊;空前の好況と商社の活躍;重化学工業化の進展 ほか)

著者等紹介

大杉由香[オオスギユカ]
1967年生まれ、95年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。日本学術振興会特別研究員を経て97年より大東文化大学経済学部専任講師。専攻は日本経済史、社会保障論。主な著作に「都市における公的扶助と私的救済-明治前期の京都を中心に」(『社会経済史学』第61巻第4号、1995年)などがある
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