出版社内容情報
発生の原初から言文一致運動による現代語の確立まで，日本語を今日の姿へと動かしてきた要因はなにか―本書はその動きの背後にはたらいたものを探ることに力点を置いて，日本語のゆるやかな流れを浮かび上がらせる．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中村明裕
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日本語史の概説書。単に事実をまとめてあるのではなく、流れを追った記述になっており、読み物としておもしろい。山口仲美『日本語の歴史』を固くしたような感じだ。 しかし内容がかなり古びているように思われることに驚く。1997年が初刷で、2006年の版。それぞれ25年前、16年前だが、ここまで古びるものか。1926年生まれの著者だから仕方のないところはあるし、あるいは私が学史や近年の動向に明るくなったということかもしれないが、概説書にも頻繁な更新が必要と思わされる。2022/12/15
