出版社内容情報
20世紀最大の哲学者がナチズムに荷担する-この前代未聞のスキャンダルが生み出した膨大な論争史.下巻ではファリアス以降を扱い,あわせて全論争を整理してその歴史的意味を提示する.著者渾身の学業の完結.
内容説明
二十世紀最大の哲学者がナチズムに加担する―この前代未聞のスキャンダルは、当時から今日まで、膨大な論争史を生みだした。文字通りそのすべてを検討して、本書はこの問題に決着をつけようとする。政治的なるものとの相克抜きにはありえない二十世紀以降の哲学の運命を、ハイデガーのナチ加担問題を通して省察した、著者渾身の学業。
目次
第2部 「ハイデガーとナチズム」論争史の展開(承前)(論争第3期(1987‐1988年;1989‐1998年))
第3部 「ハイデガーとナチズム」論争圏の構造
第4部 「ハイデガーとナチズム」論争の意味
著者等紹介
中田光雄[ナカタミツオ]
1939年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。パリ大学大学院哲学科博士課程修了。D.L.筑波大学教授。哲学・比較文化
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