出版社内容情報
わが国東洋史学が生んだ巨峰宮崎市定.その全集全25巻のすべての巻に著者は長文の跋文を書いた.師匠たちの学風から学界批評,論争に及び,全集刊行時から話題を呼んだ.それは宮崎史学70年の「自跋」であり,日本の東洋史学の歴史でもある.
感想・レビュー
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りゃーん
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長かった!3年かかったよ。「雍正帝」の面白さに魅せられ、ある日、気づく、「アレ、宮崎市定って、文庫で9割方読めるんじゃね?」と。そこから、岩波文庫・岩波現代文庫・中公文庫・中公クラシックス・ちくま学芸文庫・東洋文庫を買い集め、読みに読み、ほぼ全集25冊分読み切った!本書はその全集の各巻に寄せた自跋(序文)集で、この時既に90代だというのに、明晰・怜悧な文章は老いてますます盛ん!現在の極東情勢は荒れているが、ネットやマスコミの踊らされる前に、宮崎市定を読みたまえ!アジアとは何か、中国とは何か心底理解できる。2017/05/28
denken
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宮崎市定の入門書として最適ではないか。各作品の時代背景がよくわかる。ここから手をつけて,興味が湧いたところに対応する全集を読めば効率的かもね。2009/11/14