出版社内容情報
第一人者による総説グノーシス.古代末期の宗教運動から,マニ教,カタリ派,現存するマンダ教まで,その宗教的思考の本質を,偏りのない視線をもって解説する.神秘思想の系譜と20世紀哲学に残る,独自の世界観の構造とは.
内容説明
古代末期に源を発する、もう一つの宗教運動。その精神が歴史に刻んだ波紋は、遠く現代にもおよんでいる。異端の本質が照らし出す正統の起源とは何か。第一人者の手になる、グノーシス理解のための基本文献。
目次
資料(反異端文献と近代の研究史;「反異端論者」たちと彼らの作品 ほか)
本質と構造(グノーシス主義イデオロギーおよび神話の基本的特質;二元論 ほか)
歴史(史的前提と成立要因―グノーシスの起源の問題;初期の教派と体系 ほか)
展望―変容と影響史
著者等紹介
ルドルフ,クルト[ルドルフ,クルト][Rudolph,Kurt]
1929年、ドレスデンに生まれる。旧東独のライプツィヒ大学で神学・文学の学位を取得。長く、母校の宗教学担当教授の職にあった。1984年、アメリカに転出するが、86年、ベルリンの壁崩壊の3年前にマールブルク大学文学部の招聘を受ける。研究領域および著作は、初期のマンダ教研究を中心として、ナグ・ハマディ文書、マニ教、初期キリスト教、コーラン、一般宗教学理論まで、広範かつ多岐にわたっている
大貫隆[オオヌキタカシ]
1945年生まれ。専攻、新約聖書学・古代キリスト教学。東京大学大学院総合文化研究科教授
入江良平[イリエリョウヘイ]
1950年生まれ。専攻、心理学、特にユング心理学。青森県立保健大学健康科学部教授
筒井賢治[ツツイケンジ]
1965年生まれ。専攻、西洋古典学。東京大学、成城大学非常勤講師
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感想・レビュー
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ヴァルプルギス:Mauricius Muller
カスタムさん
belier