あの戦争を伝えたい

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 235,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000220330
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0021

内容説明

戦後生まれが七割を超える今日、あの六〇年余り前のアジア・太平洋戦争の記憶を風化させまいと、一七人の記者が総力をあげて取材。東京大空襲、戦艦大和、沖縄戦、原爆、在韓日本人妻、シベリア抑留…。庶民や兵士の被害・加害の苛烈な体験、壮絶な事実と向き合うところから、「靖国」「日中」等すべての議論は始まらねばならないだろう。数々の生々しい証言を通して60余年前の戦争の実像に迫る。大反響を呼んだ大型連載、待望の単行本化。

目次

東京大空襲
山の手空襲
キリスト教徒弾圧
沖縄戦
原爆投下
サイパン陥落
硫黄島玉砕―任務は自爆攻撃
回天特攻
大和沈没
加害と向き合う・中国編
加害と向き合う・韓国編
シベリア抑留
満州棄民
南方戦の傷跡
米兵になった日系二世
BC級戦犯
日本人「逃亡兵」の記録
戦時下の記者、その後
語り継ぐ意志

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼっこれあんにゃ

4
◎あの戦争はどこをどう切り取っても凄まじい悲しみが溢れてくる歴史だと感じた。空襲、沖縄、原爆、玉砕、特攻、大和、韓国中国への加害、シベリア抑留、BC級戦犯。それぞれ一つ一つ、背負って行くのも、語ることも耐えられない非情な体験談を良くぞこれだけ集めてくれたと感謝。ただ私は原爆、空襲など日本人が被害者となる歴史よりも、中国、韓国へ害をなしたという歴史を重く受け止めて行きたいと思う。本書にある仲宗根政善元琉球大教授の「憲法から血の色があせた時、国民は再び戦争に向かうだろう」という言葉は、心に刻んでおこう。2013/07/19

asa

4
8月に入りお盆前、終戦記念日前この時期にこそ読んでみたいと思った本。空襲や原爆の被害者の声だけではなく、加害者の立場としての日本人のコメントも載ってて大変勉強になりました2009/08/11

さわき

3
ひめゆり学徒の体験談に「言葉が心に届かない」と感想を述べた女子高生。「退屈だった」と書いた教諭。沖縄戦の語り部には、小学生から「戦死ってかっこいいかも。人のために死ねるならそれでもいいです」と感想が寄せられた。「憲法から血の色が褪せた時、国民は再び戦争に向かうだろう」という言葉が予言めいて胸に迫る。内容的には空襲・原爆・沖縄戦・サイパン戦などに加え戦争加害についてもまとめられている。「あの戦争」を多角的な視点から見つめ、伝えていこうという編集者の意志が感じられた。2012/06/04

VC

2
もう少し一人一人の話を長く書いてほしかった。2013/04/22

水浅葱

2
「歴史は、残そうとする努力があってはじめて残るもの」戦争はなぜ始まり、なぜ終わったのか?戦争を知らない世代だからこそ、そして直接話を聞ける最後の世代だからこそ知らなければいけないと思う。「君たちに過去の戦争責任はない。ただし、将来それを繰り返さない責任はある」この重みをしっかり受け止めようと思う。2011/11/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/483045
  • ご注意事項