アンデルセン―ある語り手の生涯

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  • サイズ A5判/ページ数 401,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000220279
  • NDC分類 949.73
  • Cコード C0023

内容説明

生誕二〇〇年を迎えた今なお、おとぎ話作家として敬愛をあつめてやまないアンデルセン(一八〇五‐七五)。しかし、日記、書簡、同時代のさまざまな証言を丹念に読み込んでゆくと、そこには、優雅に羽を広げる白鳥ではなく、自分の生涯をも幾度も語りなおしては創りあげる、おどおどしたアヒルの子が顔をのぞかせる。「アヒル小屋で生まれてもいっこうにかまいません。白鳥の卵からかえっていれば、ですが」とつぶやく、みにくいアヒルの子をはじめ、マッチ売りの少女、人魚姫、モミの木、鉛の兵隊など、広く愛されつづける主人公たちをはぐくんだ時代を描き、作品のなかに投影される作者自身の内面の真実にあらたな光をあてた、注目の伝記。

目次

生涯の物語
田園―一八〇五‐一二年
若き喜劇役者どの―一八一二‐一九年
都会―一八一九‐二二年
学校のアラジン―一八二二‐二七年
幻想―一八二七‐三一年
わたしの時間は心のもの―一八三一‐三三年
イタリア―一八三三‐三五年
最初のおとぎ話―一八三五年
刃を踏んで―一八三六‐三七年〔ほか〕

著者等紹介

ヴォルシュレガー,ジャッキー[ヴォルシュレガー,ジャッキー][Wullschlager,Jackie]
1962年生まれ。オックスフォード大学ユニヴァーシティ・コレッジ卒業。文芸・美術評論家、『フィナンシャル・タイムズ』紙文芸・美術部主席記者

安達まみ[アダチマミ]
1956年生まれ。東京大学大学院修了。聖心女子大学助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。