岩波全書<br> 中国史 〈上〉

岩波全書
中国史 〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000203517
  • NDC分類 222.01

出版社内容情報

諸学説を踏まえ,政治・経済・社会・文化の各領域を有機的に関連づけつつ,黄河文明から現代に至る5000余年の中国史の全体像を構成する.上巻は総論・古代史・中世史,下巻は近世史・最近世史から成る.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

50
もうすぐ岩波文庫でも出版されるということで、全書版で再読してみました。アジア史もご専門なので中国ばかりではなく近隣諸国の情報なども入れてくれています。本当に碩学という感じで読んでいても知的好奇心が刺激されます。日本史の網野善彦先生を思い浮かべます。2015/04/15

MAT-TUN

8
なんという面白さ。宮崎先生にはこの世が時間的にも空間的にも一般の人より広く見えているように感じられる。 冒頭の「歴史とは何か」という一節に宮崎先生の歴史に対する深い見識と、学問に対する誠実さがにじみ出ており、背筋が伸びる思いがする。2012/01/18

ソルト佐藤

3
面白い。なぜ、この人の概説はこんな面白いだろうか。そもそも、上巻の半分近くつかって中国史の話をしていないのに(笑 前半でそもそも歴史学とはなんぞやという、壮大すぎる前降り。俺はこれから中国の歴史について語るが、そいつは世界史つーのをわかるための典型の一つとして語るぜ!といわんばかりで、中国史なのに背後に常に世界史がある。研究が進んでいま細部ではいろいろ齟齬があるのかもしれない。けれど、その雄大な史観はちっとも色褪せず、瑞々しい。景気史観なんて、今の世界的な状況を見るとずいぶん的を射ているのではなだろうか。2011/09/18

惰性人

2
殷王朝より始まる中国通史。1978年発売の古い本で表現が古いことろもありますが、中華の統治の流れをざっと追うにはいいでしょう。2010/10/08

MIRACLE

0
岩波全書「中国史」の上巻。『アジア史概説』の文章が硬いのに対して、本書は読み物としても面白く、充実した内容だ。通史のなかでも、上巻は総論、古代(夏・殷・周~後漢)・中世(三国~唐・五代)を収録している。総論は大部なので、最後に読むのがおすすめだ。筆者の歴史学が面白いのは、歴史学を「言葉の論理の学問」ではなく、「事実の論理の学問」ととらえ、事実(=史実)の論理を追求しているところにある(京都学派という枠組みでは語れないと思う)。2015/07/07

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