岩波ブックレット
戦争って、環境問題と関係ないと思ってた

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  • サイズ A5判/ページ数 65,7/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000093750
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0336

目次

世界を観る視点
覚めることのない悪夢
石油戦争
戦争をカネに変える
環境問題だけ語ることの誤り
戦争のない未来を

著者等紹介

田中優[タナカユウ]
1957年、東京生まれ。子育て中のチェルノブイリ事故をきっかけに、脱原発の運動に参加。以来、仕事のかたわら環境活動を続ける。地域の脱原発の運動から、しだいに全国的な多方面の運動にかかわるようになる。また音楽家の坂本龍一氏らとともに『非戦』(幻冬舎)を出版したことをきっかけに、軍事と戦争問題にかかわるようになる。現在、地域のNPO「足温ネット」理事、「未来バンク事業組合」理事長、「ap bank」監事、「日本国際ボランティアセンター(JVC)」理事。また福井県立大学、和光大学大学院で非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

29
初読。2014年94冊め。戦車の燃費が200メートルと、具体的な数値が出てくると唖然としてしまう。2014/02/15

アキ

14
わずか60ページほどに知らないことばかりで読後は、かなり分厚く感じる一冊。「石油枯渇」よりも石油生産に需要が追いつかなくなる「オイルピーク」と呼ばれる石油生産のピーク。国益として石油資源のない国には派兵しないアメリカ。その同盟国の日本(最大の購入国)が買う米国債は戦費調達にもなり、日本の銀行が買い付ける政府短期証券がこれを買い支え、そのシステムの末端に私たちの預金があるという恐ろしい構図。軍需関連企業に関わるセレブ御用達の巨大投資会社に流れる資金もまた然り。(続く)2014/03/21

更紗蝦

6
湾岸戦争が勃発した時、自分は高校生で、テレビ画面に映し出される戦争の様子が、頭では現実に起こっていることだと分かっていても、実感としては「どこか遠くの出来事」という感じだったことを思い出しました。インターネットのない時代ではありましたけど、それでも自分なりに情報収集して、世の中の出来事について考えることは可能だったはずのに、それをしなかった当時の自分の無関心を思い知らされました。2013/05/27

D21 レム

5
たいへんわかりやすい本。「悪夢の現実、テレビゲームのような画像、金儲けの一要因」3つの面からみた戦争の部分は、つらい。心に迫ってくる。『リバーベンドの日記』。世界中の紛争地と、石油油田そのパイプラインが通る地域は一致するという現実。軍需産業の利益が政治家の利益になるしくみ。「ぼくらがリサイクル分別をしている頃、戦闘機は膨大な石油を消費し、二酸化炭素を排出している」。劣化ウラン弾、クラスター爆弾、白燐弾、電磁波爆弾。「本当の敵は他にいるのではないか」(ブーゲンビル島の話)と疑問を持つことが大事。2012/05/07

Nさん

4
2006年刊行。岩波ブックレット。表題が気になって読んでみた一冊。著者は環境活動家。アフガン・イラク戦争は石油をめぐる戦争だった!? その裏には大きな利権があった。著者は言う「環境問題だけ語ることの誤り」を。環境を守るためには、平和(人権)というベースがあってこそ。もっと視野を広げていかなければならない。現に、東日本大震災を経た「脱原発」の流れも、ウクライナ戦争の影響により、日本政府は一瞬にして原発回帰に舵を切り始めている。(→続く)2023/01/05

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