岩波ブックレット
教育基本法「改正」―私たちは何を選択するのか

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  • サイズ A5判/ページ数 71p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000093156
  • NDC分類 373.2
  • Cコード C0336

出版社内容情報

中教審答申を受け文部科学省が「改正」へ舵を切った.教育の根本的理念を謳う同法を変える正当な理由はあるのか.近年の教育情勢を読み解きつつ,改正のポイント「愛国心」と「公教育の分断」を憲法学の知見から検証する.

目次

1 教育基本法を変えることがもつ意味(教育基本法を作った理由;「柵」としての教育基本法 ほか)
2 教育基本法を変えたい人々(教育勅語復活論;エリート教育への要請 ほか)
3 家庭環境による子どもの分断と「公教育」の危機(「個性に応じた能力の伸張」と「自己責任」;学校選択制に見る教育の「自由化」と「効率化」 ほか)
4 愛国心の強制と「日本人としての自覚」(社会の分断と浮上する「すべての日本人に共通の意識」;愛国心問題の典型としての国旗・国歌 ほか)
5 教育の将来を構想する(教育基本法を改めた先にあるもの?;良心の自由を尊重する学校という対策)

著者等紹介

西原博史[ニシハラヒロシ]
1958年生まれ。早稲田大学法学部卒。同大学大学院法学研究科博士課程を経て、現在早稲田大学社会科学部教授。憲法学。全国憲法研究会事務局長、日本教育法学会理事。研究テーマである「思想・良心の自由」を出発点に、近年の教育現場における国旗・国歌強制に抵抗する教師たちの訴訟では理論的支柱として各地を奔走
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感想・レビュー

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キヨミズ

6
「愛国心」「愛国心」うるさい。わかる、筆者の言う通り「国を愛する心」と「愛国心」はいわば同義で戦前の軍国主義のにおいかおる意味合いとは違う、言葉をわける必要がないというということは。でもね、戦前の意味合いは、ようは教育に対して強制的な力が加えられ、子どもを道具化して戦場に投下すること、そして今の教育の、道徳で、公共性意識を作り上げていることの意味合いは、はたして同じに聞こえるのはなぜであろうか。日本国政府の日本が世界をリードする、リードできる人材を作り上げる方針に少なからず疑問を抱く。2015/09/05

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