岩波ブックレット
ホームレス問題 何が問われているのか

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000092913
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0336

出版社内容情報

地方都市も含め,全国で増加するホームレスに対して,今どんな支援策が求められているか.ホームレスの人々の軌跡を辿り,生活の現場を訪ね,海外のホームレス支援策を踏まえて,緊急かつ有効な支援策を提言する.

内容説明

日本のホームレス問題は、あきらかに最近の不況にともなう失業の増大に関係している。にもかかわらず、依然としてホームレスを「怠け者」あるいは「好きでやっている」とみている市民も少なくない。いったい野宿生活者は、どのような人々なのだろうか。具体的にいかなるプロセス(理由)を経て野宿生活者となったのだろうか。この間、政府と関係する自治体がとってきた対策は有効だったのであろうか。さらに野宿生活者を支援する諸団体は、どのような活動をし、当局に何を要求しているのだろうか。総じてわれわれは、ホームレス問題を、どのように考えたらよいのだろうか。

目次

ホームレスの素顔
公共空間から排除されてよいか
政府、自治体による対策の問題点
野宿者支援団体の活動からみえてくること
セーフティネットの再構築に向けて

著者等紹介

小玉徹[コダマトオル]
1953年、秋田県に生まれる。名古屋市立大学大学院経済学研究科博士課程単位修得退学。現在、大阪市立大学経済研究所教授。主に住宅政策、大都市問題の国際比較研究に従事し、最近は欧米、日本、アジアのホームレス問題について調査・研究を進めている
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