出版社内容情報
驚異的な支持率を維持する小泉政権は，首相公選制，集団的自衛権の容認等で憲法「改正」への意欲を示している．今，改憲論の焦点はどこにあるのか．憲法「改正」は日本社会をいかなるものに変えようとしているのか．
目次
小泉首相発言は何を示すか
グローバル軍事大国への衝動
新自由主義改革がめざす新たな社会
「改正」論の特徴とは何か
憲法「改正」の現局面
憲法の理念を実現する道を
著者等紹介
渡辺治［ワタナベオサム］
１９４７年東京に生まれる。１９７２年東京大学法学部卒業。東京大学社会科学研究所助手、助教授を経て、現在、一橋大学大学院社会学研究科教授（専攻＝政治学・日本政治史）。企業社会ともいうべき特殊な相貌を持った戦後日本社会の歴史的構造、九〇年代に激変した日本社会を解明した論稿は、多くの読者の関心を集める
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
1
基本的に自民党の首相だった（である）人たちは改憲派。現政権がどのような行動に出るのか、は想定内だと思っている。これからどんなことがニュースで登場するかというと、先月の選挙の低投票率を利用して、棄権した人も信任という解釈をし、改憲へと漸進していくのであろう。投票に行かないということは改憲与党に与することになるという自覚があったのか。普通選挙を勝ち取った歴史をこの間の無責任な有権者のアパシーで今後そうしたことが懸念される。評者は軍縮と人間の安全保障、福一原発収束とみなつながっていると思える。平和は生存権では？2013/01/06
Takao
0
２００１年１０月１９日発行、ということは、前に読んだのは１０年以上前ということになる。この１０年でいよいよ改憲ムードが高まってきたが、長期的な戦略のもと、改憲が企まれてきたことがよくわかる。いま、憲法を考える上で、１９９０年代以降の動きをもう一度振り返る必要を感じた。2014/04/19
