出版社内容情報
ヨハネ・パウロ2世は1978年に法王に就任して以来,精力的に世界各国の訪問を続けている.国際社会に大きな影響を及ぼし,エルサレム訪問を実現するなど多彩な活動を続ける法王の行動を辿り,その役割をさぐる.
目次
遠くの赤い国から来た法王
空飛ぶ聖座
聖地訪問
大聖年、そして二一世紀へ
著者等紹介
宮平宏[ミヤヒラヒロシ]
1944年生まれ。上智大学文学部哲学科卒。ローマ法王庁立グレゴリアン大学神学部卒。74年からバチカン記者室に常駐し、イタリア外人記者協会、イタリア記者協会のプロフェッショナル・メンバー。「佼成新聞」ローマ/バチカン支局長
藤谷健[フジタニタケシ]
1963年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科卒。在学中にフィリピン・シリマン大学に留学。87年、朝日新聞社入社。93年、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)で開発学修士。北海道報道部、外報部などを経て、97‐2000年、ローマ兼ベオグラード支局長。現在、英字紙「ヘラルド朝日」編集部
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感想・レビュー
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rbyawa
1
先々代のローマ教皇(=法王、いつも教皇呼びなんで)が亡くなったのち、揉めに揉めて選出された先代が1ヶ月でお亡くなりになり、混迷を極めた中で選び出された久々の「イタリア外」のローマ教皇でポーランド人で、第二次世界大戦の被害者(この人は完全に被害者)。体調の悪化が囁かれても世界中を飛び回った「空飛ぶ教皇」。格好いい、多分著者の二人(ヴァチカン付きの記者さん)は純粋なファンじゃないかな、これ。2009/11/25
Timothy
0
ヨハネパウロ二世の海外訪問の勢いが抜きん出ていたのは知っていたが、ほんの三代前(しかもその内一人は任期一ヶ月だった)の頃には、教皇が列車でローマ市外を訪れただけで大騒ぎになったというので驚いた。2016/01/05