出版社内容情報
初学者にとってつかみにくい物理の「カンどころ」を伝える,物理学の入門シリーズ.明快な解説で定評のある著者が全巻を書き下ろします.普通の教科書には見られない学習のコツやポイントを満載しました.
内容説明
本書は、従来の教科書の記述では読者を右往左往させてしまうばかりだった電磁気学の諸法則を、きれいに交通整理します。法則ひとつひとつの物理的意味と相互の関係を的確にとらえることで、険しそうに見えたマクスウェル方程式への道も難なくご案内します。
目次
1 電磁気学とはどんな学問か
2 近接作用と静電場
3 さらに静電場について
4 定常電流
5 静磁場
6 電流にはたらく磁場の力
7 時間的に変動する電場と磁場
8 電磁気学の基本法則
9 電磁波
10 電磁波の放射
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Chemie
2
電磁気学の最初の1冊には最適だと思う.大学で習う数学的知識の説明は中に書いてあるので大学受験が終わったやる気のある高校生でも読めるように配慮されていると思う.そのため,数学を初歩しかかじっていない者にとってはありがたかった.分かりやすいのでおススメです.この後に,電磁気学(物理テキストシリーズ)を読む予定.2011/09/18
take me
1
高校生が読むっというにはちょいと無理があると思うが、非常にわかりやすく楽しく学べた。難易度的には岩波入門コースより高め2019/12/11
御光堂
1
同著者の『理論電磁気学』へ進む前にこの本で基礎固めを。高校程度の知識で読めるようにあるが、偏微分やベクトル解析が前提知識として必要だと思う。そんなに厚くないが、要点を押さえて親切に教授されているような良書。電磁気は近接作用であることが強調されている。2017/09/08
木星
1
8章途中あたりからベクトル解析の嵐できつかったが、何とか読み終えた。 高校程度の数学知識で読める、というのはたぶんよほどハイレベルな高校を想定していると思われる。 でも数学の壁さえクリアできれば大変わかりやすい良い本だと思う。 自分としては、ベクトル解析にもっと習熟してから再度読み直したいかな。 あと、著者の砂川先生はもしかして工学者を嫌ってる?と思わせるところもちらほらと見受けられました。2013/03/03
kaku
0
演習問題が多くてわかりやすかった。Maxwellの式まで。