出版社内容情報
物理学の基本科目を全10冊にまとめたシリーズ.いずれも基礎を懇切丁寧にわかりやすく説明した,コンパクトでハンディな軽装版.理工系の教養課程,および理工系諸学科の学生のテキスト・参考書として最適.
内容説明
熱力学はそれ自身で閉じた美しい体系をなし、古典物理学の中でも特異な分野である。本書は、初学者にとってなじみにくいこの理論をやさしく解説し、溶液、ゴム弾性、磁性など、基礎的な物性理論への応用をはかる。随所に演習問題を入れて解答を付すなど、物理・化学科をはじめ理工系教養課程学生の教科書・参考書として最適。
目次
1 状態と状態量
2 熱力学の第1法則
3 熱力学の第2法則
4 平衡の条件と熱力学関数
5 1成分系
6 多成分系
7 外力場での平衡
8 界面相
9 いろいろな系への熱力学の応用
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
vinlandmbit
45
神保町古書街にて購入。イオンエンジンの様な推進系を学ぶにあたって状態方程式や気圧と相転移の事など、専門外ですが、基本として復習必須な事多く、手に取り読了。初版が1987年と古くはありますが今も変わらず教科書的に学びとなります。2020/12/31
BIN
3
大学授業では熱力学は統計力学の中に含まれていて、あまり深くやった記憶がありませんでした。このシリーズの別として統計力学からも本書内では統計力学的なことは一切記載がありません。なのでエントロピーもあくまでも熱力学の第2法則を示すための量としか書いてない。説明も少し不十分さはある。しかし多成分や多相系共存や界面での熱力学などいろいろな話題が書いている点はよく、コンパクトにまとめられている。演習問題は必須ですね。2020/08/09
yuta
0
最後の9章だけはパラ読み。各トピックが深く考察されていないという点で、初学者向けではない。その反面、コンパクトにまとまっているので、熱力学の全体的な復習を短時間で行うのには向いていると思う。2016/10/08