出版社内容情報
物理学の素晴しさを伝えることを目的になされたカリフォルニア工科大学1,2年生向けの物理学入門講義.読者に対する話しかけがあり,リズムと流れがある大変個性的な教科書である.物理学徒必読の名著.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
13
調子に乗って、ノーベル賞受賞者ファインマンさんの物理学講義を読んでみた(熱力学のところだけ)。読める!読めるぅぅ!!調子に乗って、物理っぽい文章を書き抜きしておこう。⇒「エントロピーは無秩序の度合を表すものである。つぎに、宇宙は常に“秩序”ある状態から“無秩序”の状態へ移り、従ってエントロピーは絶えず増加する。秩序というのは、われわれが好むという意味での秩序ではない、われわれがそれを組み立てる手段の数が、外からは同じように見えるけれど、比較的限られているという意味での秩序である」。深い。2021/07/12
sheemer
11
読破。自分の弱点がぼろぼろと出てくる。誤植誤記も発見している。続けましょう。楽しい。2023/03/02
roughfractus02
3
著者の語りかけるような原文を、訳者が教科書的正確さのために意訳する印象があり、説明が曖昧と思える場合があった(フェルマーの原理に関する1-5は原文を参照した)。一方、光(屈折や速度)、熱(ニュートンの分子運動論からの温度の定義、波動方程式)、波動(波の重ね合わせ原理、波の干渉)に関する説明は、古典力学の範囲で行ってその限界を示した後、同じ問題を量子力学から説明するスタイルを採り、読者の生活に身近な古典的物理世界を量子論的世界にスムースに誘導してくれる。読後テッド・チャン『あなたの人生の物語』に手が伸びた。2018/11/12
algae
3
すっごい楽しいけど読むのにすごい時間がかかってしまう。完走するまでにいったいどれくらいかかるのやら。時間がかかりすぎるので、わからないところは理解力を落として強引に読み進めるか、めげずに他の本を読んで理解してから読むかが悩みどころ。 フーリエ解析の説明なんて『物理数学の直感的方法』を読んでいなかったら理解できた気がしない。熱力学の章も大学で学んでいなかったら理解がきつそうだ。光学の章は、レイリー散乱とミー散乱の原理を理解できたのが満足。波動の章は、簡単に波動方程式を導出できたのには少し驚き。次に進む。2016/10/06
ビーグルの匂い
0
可視光の屈折角とX線の屈折角が異なる理由を調べているときに出会った本。読んでいて楽しい。2003/01/10