出版社内容情報
『法句経』の名で知られる「真理のことば」(ダンマパダ)も,「感興のことば」(ウダーナヴァルガ)も,ブッダの教えを集めたもので,人間そのものへの深い反省や生活の指針が,風格ある簡潔な句に表わされている.
内容説明
『法句経』の名で知られる「真理のことば」(ダンマパダ)も、併収の「感興のことば」(ウダーナヴァルガ)も、ブッダの教えを集めたもので、人間そのものへの深い反省や生活の指針が、風格ある簡潔な句に表わされている。「ウダーナヴァルガ」とは、ブッダが感興をおぼえた時、ふと口にした言葉集の意味で、初めての完訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
出世八五郎
14
ダンマパダとウダーナヴァルガ。スッタニパータよりは身近に感じられ易く、日々の生活の中で為になる文章が多いと思う。人間とは何かを多少なりとも知っていれば説得させられる。何か感情が沸き起こるたびに釈迦の言葉を思い出す。2020/12/21
diet8
3
勉強になった。土着の民族宗教を起源とする聖書とはだいぶ違うと感じた。むしろソクラテスなどの哲学に近い。一般民衆のための教えでなく、ごく一部の知識人だけを対象とした心構えを述べる。最後のあとがきの付記が心に残った。わざとドラヴィダ語で書き、訳のわからぬ奇怪な表現にしている。何故か?インドでは仏教以前から、真理を語るものは不思議な呪力を持つという伝統的信仰があり、呪力を保つためにそのような表現にした。ここに哲学の本質を見た気がした。つまり一部の知識階級がギルドとして他を支配するための道具なのだ。2015/12/21
さしとおう
2
一九 たとえためになることを数多く語るとしても、それを実行しないならば、その人は怠っているのである。――牛飼いが他人の牛を数えているように。かれは修行者の部類には入らない。 p12より2009/04/26
源次/びめいだー
0
良かったです。2023/06/24