古典を読む<br> 徒然草

古典を読む
徒然草

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000044752
  • NDC分類 914.45

出版社内容情報

春をいえば直ぐに秋を,好色の嬉しさをいえば次いではその煩わしさを…….両極端を抑える兼好の目くばり,頭の働きに,パスカルと同じモラリストの存在を感取し,ここに人ありの思いを強くする.

内容説明

何事も両極端を抑える兼好の、目配り頭の働きに、パスカルと同じモラリストを感取し、ここに人ありの思いを強くする。

目次

1 歌と随筆
2 ざわめく心
3 色好み
4 櫛形の穴
5 牛、馬、犬
6 月、花、祭、継子立て
7 正気、狂気
8 故郷の扇
9 兼好塚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

98
エッセイストで、フランス文学者の杉本秀太郎氏による『徒然草』の評論。読んでいると、吉田兼好の複雑な人物像が浮かび上がってくる。三章の「色好み」に多くのページが割かれており、兼好が恋愛を含めた人間生活の中にある情趣にこだわりを持っていたことが分かる。ここで言う「色好み」は現代風の好色ではなく、しみじみとした情感のことだ。男女の色恋の機微に深い理解を示しながら、それを突き放してみる視点も持っていたことが分かった。極端な物の言い方に陥らずに、中庸を保つ兼好の態度を、杉本氏はモラリストと書いている。2017/09/14

Sou Koyama

0
つれづれなるまま 未練がましい 才能に恵まれないなら酒で紛らわせる2020/02/21

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