現代アジアの肖像<br> 蒋介石と毛沢東 - 世界戦争のなかの革命

現代アジアの肖像
蒋介石と毛沢東 - 世界戦争のなかの革命

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 418,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000043977
  • NDC分類 222.07
  • Cコード C0322

出版社内容情報

1920年代以降,南京の国民政府(蒋介石政権)は何をめざし,苛烈な抗日戦争をどう戦い,そしてなぜ毛沢東の共産党に敗れ去ったのか.蒋介石のたどった軌跡を軸に動乱の四半世紀を描くとともに,その底流に迫る.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

3
蔣介石を軸に中国国民党が辛亥革命後から中国統一に邁進し、日本の侵略と戦い、共産党との内戦に敗れるまでの歴史を概観。とにかく、20世紀前半の中国は、民主主義を志向しても、それが機能する下地がまだ不十分であり、それは革命を主導した孫文も承知していた。そんな中国を統一すべく、蔣介石は独裁的な民主主義という変則的な統治形態を確率していくが、思想そのものが伝統的中国の秩序に基づくものであり、共産党のような文字通り革命的価値観の転換ではなかったところに限界があった。中国側から見た満州事変や日中戦争という視点も興味深い2019/06/30

2
軍と財政の統一を目指す南京政府を樹立し、他国との連携で支援を受けて抗日戦争に勝利した蒋介石が、国共内戦で毛沢東率いる中国共産党に敗れ台湾に退くまでを説く。20世紀前半の中国を代表する人物であろう蒋介石の奮闘は、細かい所まで読めば読む程面白く、中国の神髄を味わうことができる。中国伝統の儒教倫理を基盤としつつも、ドイツ・ファシズムの精神で独裁政治を行なったり、その資金を欧米からの借り入れで調達し、ソ連共産主義が広がるのを機知を利かせて防いだりと、利用できるものを全て利用する彼の人柄が出ている。2011/07/31

z1000r

1
正直難しかった。雑で大雑把な言い方をすると、国民党 中国共産党がそれぞれ国家統一をしようと試みるも相容れず、そこに日本の満州進行、状況は複雑さをまし、内戦、対日戦が泥沼化し終戦を迎えた後も 国共内戦が続き、最終的には蒋介石が台湾逃亡という流れか。戦時中はアメリカ、ソビエトは蒋介石を正当政権と見ていたようだ。2018/05/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1204806
  • ご注意事項