出版社内容情報
当時の東京を描いた風俗図版，同時代の作家の文章などを随所に折り込み，この珠玉の名品の魅力を論じる．彫琢を極めた文章とその場面場面に織り込まれた中勘助の親密さの表現を味わい解きほぐす．
内容説明
当時の東京を描いた風俗図版、他の同時代の作家たちの文章などを随所に折り込み、この珠玉の名品の魅力の背景と構造を論じ、彫琢を極めた文章とその場面場面に織り込まれた中勘助の親密さの表現を味わい解きほぐす。
目次
１ 中勘助と『銀の匙』の世界
２ 神田と小石川
３ 伯母さんとお国さん
４ 学校のなかで
５ 孤立する「私」
６ 別離と出発
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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十川さんの言葉で、自分がなぜ 中勘助に惹かれるのか、根っこの部分が少しだけわかった気がする。肉体と性を切り離しているところがすきなのかも。憧憬の対象としての肉体。そこに付与される意味は あるのか、ないのか。考えないと。2011/09/14
