出版社内容情報
近代以前の日本社会を対象として，周辺世界との関連において地域史をとらえ，また社会を担ってきた多様な人々を総体としてとらえる．その内面の世界にも着目する等，日本史研究の新局面を開拓し，日本史像を再構築する．
目次
１ 先史時代の対外交流
２ 古代東アジア地球と日本
３ 中世における東アジア諸地域との交通
４ 倭寇と東アジア通交圏
５ 日本型華夷秩序の形成
６ 東国・東北の自立と「日本国」
７ 日本社会における瀬戸内海地域
８ 日本社会における日本海地域
９ 「蝦夷地」の歴史と日本社会
１０ 琉球・沖縄の歴史と日本社会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へんかんへん
2
柴野栗山2016/11/14
tnk
0
「倭寇的状況」は本書収録「日本型華夷秩序の形成」で規定された。今やこれだけが独り歩きする傾向にあるが、あくまでも「東アジアの変動の一環」なのである。本来は各地における国内の乱れ、北方遊牧民の活発化などをも含んだ概念であることは確認したい。2019/09/06
