叢書・精神の科学<br> 精神と身体―精神疾患の身体的基盤

叢書・精神の科学
精神と身体―精神疾患の身体的基盤

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  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000040105
  • NDC分類 493.7

出版社内容情報

今日ほど心の豊かさが問われ,その十全なる理解が求められている時代はない.この課題に応えるべく第一線で活躍中の専門家が最新の知見に基づいて新しい角度から切り込み,現代に生きるに必要な生きた知を提供する.

内容説明

近年の神経科学の急速な進歩は、最新の知見に基づく新しい身体論の展開を要請している。いかにしてこの知見を人間精神の理解に役立てることが可能か。身体医学と精神病理学、臨床心理学の狭間で治療に携わる立場から、著者は、認知と記憶、内因性精神病、脳の局所的障害、睡眠と夢など、精神現象の身体的基礎となる諸問題を検討し、精神医学の新たな統合の方向を展望する。現代人の〈こころ〉の科学、その到達点。精神現象の身体的基礎に関して確実に言えることは何か。心身論の新たな展開。

目次

序章 中枢神経のしくみの基礎的知識の発展
第1章 精神的異常状態
第2章 身体的原因にもとづく精神疾患
第3章 鬱状態とそれに関連する身体的変化
第4章 認知と記憶のシステム
第5章 精神障害と遺伝子
第6章 精神分裂病の身体的諸問題
第7章 内因性精神病の生まれ月分布
第8章 脳の局所的障害と「内因性」・「心因性」精神疾患様の精神症状との関係
第9章 神経性食思不振症と脳の変化の可逆性ならびに心身相関
第10章 幻覚と夢と睡眠
第11章 新たな統合への展望