出版社内容情報
フィリピン各地に暮す日本人の父親に見捨てられた子どもたち.80年代に急増した日比カップルとその子どもたちの現在を追い,父親との再会を願う子どもたちの声,父親捜しのドラマを人権の視点で紹介する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
13
父親が日本人で、母親がフィリピン人の子供たちが置かれた苦しい立場について、詳細に書いた本です。母親たちはフィリピンから日本に出稼ぎに来て、バーなどで働き、日本人男性と親しくなり、妊娠することがあります。日本の父親は、自分の子供を認めないことも多いそうです。認めて養育費を送っても、途切れてしまうことも。円安になった今では起こりにくいことかもしれません。でも、過去の貴重な記録として読む価値があると思いました。表紙に載っている子供たちは、みんなかわいいです。無事に成長して、幸せに暮らしていることを祈りたいです。2023/12/11