出版社内容情報
原爆数十発分もの死の灰が放出され，千キロ以上離れたヨーロッパ各地に放射能の“ホット・スポット”ができた．何故，こんなことが起きたのか．炉暴走の原因分析，放射性物質の拡散から，環境・食品・人体への影響に及ぶレポート．
目次
１ 死の灰―原爆の５００倍
２ 半径３０キロの立ち退き地域
３ １２００キロも離れた地点で
４ 放射能雲の流れ―気象濃縮
５ 放射線火傷と癌の増加
６ 自然環境の放射能汚染と破壊
７ 食品にたいする警戒
８ 原子炉の暴走と爆発
９ 石棺づめ―炉の後始末
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
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2016年764冊め。この本が書かれたのは事故から半年程たった頃なので、まだ事故の原因や全体像が明らかにはなっていない頃である。巻末で、四号炉を封じ込める「石棺」工事が始まったことが書かれており、その耐久性が50年とされているが、事故から30年の今年ですでに石棺の痛みは問題になっている。これからどうなっていくのだろうか。（続）2016/09/27
