文化大革命十年史 〈上〉

文化大革命十年史 〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000028660
  • NDC分類 222.077
  • Cコード C0022

出版社内容情報

毛沢東が文化大革命を発動してから30年,終息してから20年が経過した.この間中国社会は大きく変容したが,文革はまだ過去の歴史になっていない.本書は1989年の天安門事件前に政治改革を強く主張した著者が,文革の背景と全過程を究明し,その意味を真っ向から問うた書であり,中国共産党の独裁体制への批判が鋭い.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

30
中国を大混乱に陥れた「文革」も遠い日の出来事となってしまった。当初、その名に惑わされてか世界も実態を掴みかねていた。本書は終息から約20年後の刊行。多くの悲惨なエピソードを織り込みながらも一応歴史的スタンスで「文革」を描いている。結局は毛沢東が自らの失政により失いかけた実権を、その権威を頼りに大衆動員し、奪還を謀ったということに尽きるのかな。それにしても、その戦略家としての凄さは恐ろしい。周囲はその意向を忖度しながら己の権力拡大や命がけの保身に走る。読み進めるのがつらい。上巻は林彪のクーデター失敗まで。2018/09/24

tegege

1
けったくそわるい。文革の悲惨さを知ることが目的だったが、中身は単なる権力闘争。しかも完膚なきまでに物理的に叩き潰すさまが、悲惨でならない。毛沢東の偶像化が、これほど激烈な抗争を産んだのか。周りをつぶしながらも、きっちり立ち続けるのは毛沢東ゆえ、か。林彪のクーデタ成功してたら、どんな中華が産まれていたか。後半は江青のエピソードらしいが・・・読むの躊躇われる。あまりハッピーな結末にならないのが、わかっているから。文革を否定した、現在に至っても。2013/11/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1155682
  • ご注意事項