アンダルシーア風土記

アンダルシーア風土記

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  • サイズ B6判/ページ数 280,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000024808
  • NDC分類 236
  • Cコード C0022

出版社内容情報

旧約聖書の黄金郷タルテソスから,ローマ,アラブによる支配を経て大航海時代まで,アンダルシーアは地中海文明圏でどんな役割を果たしたのか? ヨーロッパ最南端地方に視座を据えた現代の目による通史的エッセイ.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッピー

6
アンダルーシアは縁があれば、訪れたいと思っている地域ですが、これまでちゃんとヨーロッパの歴史を読んでこなかったワッピーには目からウロコ。あまりにも複雑怪奇でついつい敬遠していたのですが、紀元前の遥か昔から植民が進み、ローマ時代にはポエニ戦争に席巻され、ゴート族・ヴァンダル族の移動、イスラムの侵攻、レコンキスタ、中世諸王国の勃興と衰退と、目まぐるしく時代の波をかぶりつつ、今日に至る通史として楽しく読めました。2014/02/22

Yoshihiro Yamamoto

5
A+ アンダルシア地方を中心にイベリア半島の古代からコロンブスのアメリカ大陸発見までの歴史を丁寧かつ物語風に描き出す傑作。絶版なのが残念(古書だと定価の倍ぐらいの値段)。なぜ、イスラムがイベリア半島を占領できたのか、また、どうしてレコンキスタまで8世紀もの時間がかかったのか、などずっと疑問に思っていたことが氷解した。そうした歴史の中で、ユダヤ人の果たした役割が良きにつけ悪しきにつけ腑に落ちた。昔行ったセビリアやコルドバの風景がありありと浮かんできて、すぐにでも飛んで行きたくなるような衝動に駆られた。名著!2015/12/18

akiu

2
スペイン、イベリア半島南岸に位置するアンダルシーア地方の歴史本(古代ローマ時代からコロンブスまで)。ジブラルタル海峡をはさんですぐ向かいがアフリカ。イスラム教国による支配が長かった地方であり、艶やかな文化が華開きつつ栄枯盛衰を繰り広げる様が面白いです。その後、キリスト教国によるレコンキスタが完成すると同時に、コロンブスによる発見で一気に世界の中心へと踊り出るところにも興奮。登場人物がめまぐるしく変わるので、熱に浮かされたように自分にしては早いペースで読み進めてしまった。アツい読後感であります。2014/07/16

MTK

2
スペインの一地方であるアンダルシーアを軸に地中海沿岸の通史。そしてスペイン帝国が大西洋に広がっていくまでの流れを堪能できる。 世界史の教科書とかでも英仏独そしてカトリックぐらいしか描かれないので、イベリア半島情勢が纏められててとても面白い。 一度ジブラルタルの辺りからアフリカを眺めて見たくなる一冊。2014/03/10

ゴリオ

1
あの歴史オタクを自称する出口さんが「歴史の面白さを教えてくれる名著」というくらいだから読んでみました。内容は大航海時代あたりまでのアンダルシアを中心とするイベリア半島史。確かに教科書では西ゴート王国とか後ウマイヤ朝とかカスティリャイザベル、アラゴンフェルナンドとか、レコンキスタの完成とか、コロンブスの新大陸到達とかの断片知識の羅列が多いけども、それらがポッと出てくるわけでなく、連綿と続く歴史の中でいかにそれらが織りなされてきたかが、とてもよく掴める本。時空を超えてスペインを旅できたような心地よい読後感。2017/06/20

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