出版社内容情報
日本人ほど自らの国民性を論じることを好む国民はない.明治以来社会的変動に応じて様々な日本人論が展開されてきた.本書は,代表的な論著500点余を紹介解説し,その特徴を分析する日本人論集成とも言うべき労作.
内容説明
日本人ほど自らの国民性を論じることを好む国民は他にない。本書は、明治維新以降今日までの日本人論の流れを客観的に辿る試みである。結果として、日本人が持つ自意識の近代史と言えるものになるだろう。日本人論は、当然日本文化論・日本論と重なり合っているが、ここでは主として国民性に焦点を当てたものを取り上げた。
目次
序説 国民性とは何か
明治期(明治維新と日本人の自我意識;欧化主義対日本主義)
大正期(総合的日本論の展開)
昭和(戦前)期(日本文化論・日本風土論;ファシズム日本人論)
占領期(占領期の日本人論)
現代(1)(総合的日本人論の流れ)
現代(2)(日本人論の発展と細分化)