評伝 徳富蘇峰―近代日本の光と影

評伝 徳富蘇峰―近代日本の光と影

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000015165
  • NDC分類 289
  • Cコード C0023

出版社内容情報

生前約300冊の著書を残し,「帝国日本の嚮導者」とよばれた蘇峰の生涯は,近代日本がたどった道のりを劇的に象徴した.彼はいかに自由主義から帝国主義への転回を図り,西洋列強との全面戦争へと世論を導いたか.

内容説明

『近世日本国民史』全百巻を含む約三百冊もの著書を残し、『国民新聞』主筆として活躍した「近代日本の怪物」・徳富蘇峰。帝国日本の「嚮導者」とよばれたその生涯は、近代日本が直面した命運とぴったりと「癒合」していた。人種の対決を契機とした世界戦争を予見し、西洋列強との全面戦争へと世論を導き、アジア諸国に日本への黙従を鼓吹した「実際政治の脚本家」の実像に肉薄した快著。

目次

第1章 若き日々(蘇峰の青少年時代;蘇峰の初期の思想)
第2章 蘇峰の膨脹主義理論(吉田松陰と膨脹主義;蘇峰の膨脹理論;蘇峰と転向の問題)
第3章 帝国主義論者としての活動―一八九六‐一九一三(世界漫遊;政治の実世界;人種的観点から見た世界闘争)
第4章 『近世日本国民史』の叙述(成立の背景;動機とモデル;『国民史』の意義)
第5章 「大東亜戦争」と蘇峰―一九一四‐一九四五(議院政治の拒絶;大正時代;明治維新の継続としての「大東亜戦争」;「大東亜戦争」での蘇峰)
第6章 敗戦後の蘇峰