郡虎彦―その夢と生涯

郡虎彦―その夢と生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000008075
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

「白樺」派最年少の同人・萱野二十一として颯爽と文壇に登場し、志賀直哉、武者小路実篤らを瞠目させた郡虎彦。しかし、国際的作家を志して渡欧、英語で書いた戯曲がロンドンで上演され、広く注目された。英国女性ヘスター・M・セインズベリーの愛を得て幸福な日々を送るが、病のためスイスの山荘で夭折。その謎につつまれた34年の生涯をたどり、近代日本の青春を生きぬいた異色の作家像を描く。

目次

第1章 世界人としての作家
第2章 父母の家と会津の家
第3章 「英雄伝説」の崩壊
第4章 萱野二十一の顔
第5章 絢爛たる暗黒世界
第6章 『道成寺』の夜
第7章 日本脱出
第8章 ミュンヘンからロンドンへ
第9章 『KANAWA』と『王争曲』と
第10章 小さな赤い帆
第11章 『義朝記』の舞台から
第12章 虎彦のいる場所

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wankiti5

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皆川博子の辺境図書館より。 郡虎彦の作品は、文豪怪談「恋」の最後に収録されていた鐵輪(収録されていたのは一部)を読んだのみで、他の作品を読んだことはなかったけれども、この本の彼の生涯と作品の解説が丁寧で、こういう作品を書く人だったのだな、という事は分かった。 この本を上梓するにあたって、長期間に渡る調査を行った杉山正樹が素直に凄いと思うし、最後の最後、へスターの娘のスーザン・ワイアットからの手紙が来たのは、中々にドラマティックで良いと感じた。 郡虎彦が結核であった事が惜しまれる。2022/02/11

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