出版社内容情報
精神の運動という独自の方法論による石川淳の作家的営為は,かずかずの瞠目すべき発明,おびただしい傑作群を創出しつづけた.本書は作者生涯の主要な小説作品につき,その運動の軌跡をあたう限り精密に追尋する.
内容説明
博学無双の作家的営為迅速なる精神の運動を精密に追尋する。
目次
1 発端(佳人;普賢;白描)
2 戦中(森鴎外;文学大概―小説について;無尽燈―生活について)
3 戦後(処女懐胎;鷹;虹)
4 盛時(紫苑物語;白頭吟;八幡縁起;修羅;荒魂;至福千年)
5 晩年(狂風記;六道遊行;天門)
結びに代えて―夷斎先生の思い出断片