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内容説明
――筆者はデータサイエンティストとして主にマーケティング領域で活動していますので、とくに最近は「人工知能を使ってヒット商品を発見できないの?」といった相談を受ける機会が増えました。ただ、その都度このようにお答えしています。
「膨大なデータを眺めて『次のヒットは確率的にこれ』と予想するよりも、人間の悪の側面を眺めて『こういう煩悩は誰もが持っているからヒットしそう』と予想する方が、よほどヒットする確率が高いです」(序章より)
話題のデータサイエンティストが「〈悪いモノほど大ヒット〉の法則」を検証する、画期的な行動経済学!
目次
序章 ヒット商品には必ず”悪”の顔がある
第1章 人は「強欲」な存在である
第2章 「怒り」が人を動かす
第3章 人は「怠惰」な動物である
第4章 言葉は人を騙す
第5章 嘘は真実より美しい
第6章 人は「矛盾」に満ちている
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひこうき雲
106
大切な事が2つ。①人間には合理的思考だけではなく、煩悩にまみれた「悪」の欲求が潜んでいる。この「悪」が人を熱狂に駆り立てている。②データは事実を示すが、必ずしも真実であるとは限らない。「FACTFULNESS」は本当に真実を語っているのか。 2021/02/07
フユコ
76
みんなサラダが食べたいというからマックがサラダの商品出したら売れない、人はかっこつけて言う意見が含まれており、データを丸々信じてはマーケティングに繋げづらい所もあるというのが面白かった。 マックには背徳感のあるカロリーが求められていた。2020/10/28
さっちゃん
51
図書館でマーケティングの棚にあった行動経済学の本。心理学や統計の言葉も、場面の例を挙げて説明されているので素人にもわかりやすい。コロナ、上級国民、宝くじ、マクドナルド、しいたけ占いなどなど、身近な話題ばかりで興味深く読めた。私も背徳感を感じながら食べるマクドナルドが好きだし、キンキンに冷えたビールは悪魔的に美味しいと思う。2021/09/28
キク
50
「愛と欲望の行動経済学」という副題の通り、経済を行う主体が不合理な人間であることに着目して、様々な事象について考察している。アンケート結果から「ヘルシーな商品が望まれている」と考えたマックのマックサラダが大コケした後、グランドビッグマックを発売してヒットしたという事例で、当時のマックの社長の「アンケートの綺麗事の裏にある、背徳感を感じながら食べるのがマックなのかもしれない」という言葉が印象的。2021/09/20
ミライ
48
人間のダークサイドを行動経済学の観点から分析した一冊。「なぜ意識高い系はNewsPicksを使うのか」「M1グランプリはなぜ炎上したのか」「ホリエモンの悪口はなぜ受けるのか」など、日頃気になっていた事がうまく分析されていた。中でも「FACTFULNESS」は本当にファクトなのかという分析が一番面白かったかな、現代は複雑な世の中なので何をするにも何かしらのバイアスがかかってることを前提で行動したほうがいいなと考えさせられた。2020/08/10