- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
ふしぎな黒猫に誘われて、学校の校庭から、子どもたちだけが住む世界に迷いこんでしまった悟。やがて、悟は仲間とともに、この世界を支配している竜と闘うことになります。予想できない展開の連続の中で、子どもたちは〈一番確かなもの〉を探していく。壮大な冒険のドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
78
1985年作のファンタジー冒険児童書。今でも図書館では、常に貸し出されていて予約待ちがいるほどの人気作品であるもよう。なるほど。3、4年生くらい向けかな。こりゃ、ワクワクドキドキしちゃうよね。さあ、ここから冒険小説の世界に来給え! 小学生諸君!2020/08/03
Die-Go
74
図書館本。異世界へと誘われた少年が、その世界で巻き起こる困難に立ち向かう。これは面白い!子どもの頃に読まなかったことを激しく後悔。★★★★☆2020/11/24
アナーキー靴下
70
子供の頃に児童館で半分くらい読んだまま忘れていた本。読メで再会しこれは読まねばと。読み終わって…当時最後まで読まなかったことを後悔するほど良い物語だった。最後の方は涙が止まらない。子供の頃に読んでもそこまで感動しなかったかもしれないけれど、大人になるってどういうことか、わからないながらも心の奥に残りそうな、素晴らしい作品だった。先が読めてしまう感はあるものの、物語全体が過渡期のメタファーかつ謎かけであり、予想できることがむしろクオリティの高さ、感動は損なわれない。竜の正体はネオテニー的なイメージだろうか。2021/03/19
ひめか*
53
再読。私が以前この世界に行ったのは10年前。あれからまたダレカに導かれて、私は悟になって自分だけの世界を冒険した。いつでもこの世界はここにあって、私が歳をとってもまた行ける。ドキドキしながら強い心で竜と戦い、いつも知っているはずなのに別世界の仲間と共に立ち向かい、勇気を手に入れる。あっという間の2分間。でもとても濃くて悟にとってかけがえのない冒険だ。一番確かなものは自分自身、自分が一番確かなものなら自分が確かだと思ったものもきっと確かなもの。そのことに気づけてよかった。岡田ワールドたっぷりでとてもお勧め!2015/09/01
Book & Travel
45
児童書。夏休みに入って貪るように本を読んでいる小5の娘から面白かったと勧められ読んでみた。夏休みの読書感想文はこの本に決めたらしい。本書は85年に刊行された児童書の名作。やや古い文体は懐かしく、きれいな日本語が読みやすい。学校での二分間の間に、黒猫ダレカに連れていかれた世界で冒険をすることになる悟。ただ竜を倒すという勇敢な冒険物語では終わらず、つじつまの合わない世界で本当に確かなものを見つけるという冒険に、児童書ながら哲学的なところがあって奥深く、大人でも考えさせられるいい作品だった。2017/08/05