内容説明
ゆっくりと移り変わる色、かたち、質感。時がたつほどに変化する様子が面白くて美しい「ドライフラワー」。それはまさに植物が見せてくれる時間芸術。植物をドライにすることで起こる変化は、その過程も含めて生花とは違った魅力にあふれています。古くなったものを愛でるという点ではアンティークに似ているかもしれません。飾ったり、ギフトのラッピングとして使ったり、リースや花束を作ったり。ただ一本、一輪置いてあるだけでもどこかお洒落な雰囲気。そんな楽しみ方も、軽くて水がいらないドライフラワーだからこそやりやすいのです。本書では、およそ100種類のドライフラワーを美しい写真にコメントを付けて紹介。定番植物から「これがドライになるの!?」というような植物まで見ているだけでも驚きと楽しさいっぱいです。ドライフラワー作りの基本&ポイントはもちろん、飾り方や花束・リースの作り方など、実用的な要素も網羅した、すてきなドライフラワーの世界が広がる一冊です。
目次
はじめに/ドライフラワー図鑑/ドライフラワーの作り方 etc./ドライフラワー作りのコツ/あると便利なもの/ドライフラワーの楽しみ方/挿す/香りを楽しむ/入れる/置く/詰める/押し花にする/リースにする/花束にする/ギフトに添える/ガーランドにする/atelier cabane/おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nina
20
切り花は今を盛りと咲き誇る美しさのその行く末を想像させられて、実はあまり好きではなかった。この本の巻頭に「根から切り離された瞬間、植物の命のカウントダウンが始まります。」という高橋さんの言葉があって、この仕事に携わる人にはそういった覚悟みたいなものがあるのだなと思った。命が枯れ果てた植物の、生きていた時よりもさらに個性的な佇まいに目を奪われ、それぞれの造形の美しさ、ディテールの繊細さ、色合いの多様性に息をのむ。巻末にはドライフラワーの作り方やディスプレイ法も紹介されてて、自分でも挑戦したくなってしまった。2014/02/25
きょん
6
よく切り花で見かける花もドライフラワーにすると趣が変わって味わいがある。いただいた本なのだが、一つ一つの花をただ眺めているだけで楽しめる。植物もよくよく見ると葉脈の模様やガクのつきかたなど、面白い。確かに図鑑である。2020/08/25
Fumie・Vookworm
6
これも干すんだ。と思った花。ムスカリ、スイセン、ヤマゴボウ、クリスマスローズ、ポピー、ヤツデの実、ケイトウ、ダリア、ヒヤシンス、マリーゴールド(生花より可愛いかも)芍薬、チューリップ。2014/05/02
ももはな
3
生花とはまた違った魅力を持つドライフラワー。花は二度楽しめることを教えてくれる本。2017/10/27
1877
3
根から切り離された瞬間、植物の命のカウントダウンが始まります。2017/04/30