吾輩は童貞である - 童貞について作家の語ること

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909689078
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「あゝ 女と舞踏がしたい 」―武者小路実篤
「己は知らざる人であったのが、今日知る人になったのである」―森鴎外
「自分たちのお父さんやお母さんがそんなことしているわけがない」―中島らも
「恐れながら惹かれるのが性の世界である」―車谷長吉

傷つきやすい自尊心と、たくましい妄想力が炸裂する22篇
読めば必ず、惜春と共感の思いがあふれだす作品群

【収録作品】
・筒井康隆 「現代語裏辞典」
・平山夢明 「どんな女のオッパイでも、好きな時に好きなだけ自由に揉む方法」
・中島らも 「性の地動説」
・原田宗典 「夜を走るエッチ約一名」
・武者小路実篤 「お目出たき人(抄)」
・谷川俊太郎 「なんでもおまんこ」
・森鴎外 「青年(抄)」
・小谷野敦 「童貞放浪記」
・室生犀星 「童貞」
・中谷孝雄 「学生騒動」
・結城昌治 「童貞」
・開高健 「耳の物語(抄)」
・車谷長吉 「贋世捨人(抄)」
・穂村弘 「運命の分岐点」
・しんくわ 短歌
・寺井龍哉 短歌
・みうらじゅん 「東京アパートメントブルース」
・横尾忠則 「コブナ少年(抄)」
・澁澤龍彦 「体験嫌い」
・三島由紀夫 「童貞は一刻も早く捨てろ」
・川端康成 「月」
・バカリズムのオールナイトニッポンGOLD 「エロリズム論」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

74
昨年のオフ会の時にいただいた本。誰もが悶々とする童貞を意識する時。様々な作家が描く。妄想が花開く谷川俊太郎さんの詩は秀逸。盛り上がるオフ会で、この本が鍋の中に落下してしまい、少しシミが残っている。青春の悶々が染みついているようだ。それはそれで楽しい思い出。2020/05/06

鱒子

56
図書館本。かつて童貞だった者たちが贈る童貞物語。童貞を懐かしむノスタルジックな作風? すっごく面白かったです。しかし、武者小路実篤氏「お目出たき人」はイタすぎる。筒井康隆氏、平山夢明氏、みうらじゅん氏の作品が好き。簡単に初体験を明かさない澁澤龍彦氏はやっぱカッコいい。梶井基次郎氏は 友人 中谷孝雄氏に相当ヤな奴として書かれています(笑2018/12/19

GAKU

48
自分が「童貞」だった頃が、懐かしく感じた。2018/08/12

真香@ゆるゆるペース

42
新旧の男性作家達による、童貞または初体験をテーマにしたアンソロジー。経験するまでの長い道のり、様々な妄想、いざ勝負を迎えた時の困惑っぷりなど、誰もが通る道でいつの時代も同じことがよく分かる。きっと男性が読んだら「あるある」と共感できる感じなんだろうな。錚々たる顔ぶれの先生達の手にかかれば、俗っぽい話でも高尚な雰囲気になって、嫌悪感を抱かずサラッと読めてしまうから不思議。原田さんの話は昔読んだことがあったけど、やっぱり面白くてニンマリしちゃった。2019/05/09

空猫

24
お気に入りサンのレビューから。三島、川端、開高、鴎外と言ったそうそうたる作家の作品もあるがゆえのこのタイトルなんだろうけれどその漱石作品は無いし、内容と合ってないのは難点だが、文豪陣はいたく真面目に語っているのでそこが興味深くはあった。谷川サンが攻めすぎててドン引き。平山サンの「時速125㎞でアグネスのおっぱい」には爆笑。これって都市伝説だと思っていたけど…思春期男子の行動力を舐めてたよ(((*≧艸≦)ププッ2019/04/26

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