内容説明
アスペルガー症候群とは、自閉症の中で知的発達の遅れがないものをいう。人づきあいが苦手、場の空気が読めない、冗談が通じないといった特性はあるが、知的な面で発達の遅れがないため、ほとんどのケースで「ちょっと変わったヤツ」と言われるくらいで、見過ごされてしまう。アスペルガー症候群の本人が語る体験談。
目次
第1章 アスペルガーってこんな病気(メタ言語やあいまいな指示がわからない;アスペルガーは空気が読めない ほか)
第2章 会社勤めは大変だ(自律神経失調症とリストラ;よみがえる怒鳴り声 ほか)
第3章 子どもの頃からアスペルガー(少年時代のアスペルガー;クラスになじめない ほか)
第4章 ぼくの家とこれからのこと(家内との出会い;断るのが苦手 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オカメルナ
37
著者は40歳になってからアスペルガー症候群と診断されたとのこと。子供の頃からのトラブルがスッキリと腑に落ちたことは良かったのだと思う。自身がアスペルガーである著者の子供の頃からの経験が語られていて参考になった。知的障害を伴わないだけに、まだまだ世間の認知度が低いアスペルガーや高機能自閉症といった広汎性発達障害に悩む人たちが少しでも生きやすくなると良いのになと切実に思う。2014/12/10
ごへいもち
13
あまり面白くなかった。ただどんな境遇にあろうと学歴がやはりものを言うなぁと2012/05/04
コージー
6
あるアスペルガー症候群の男性の本人の体験談である。わかりやすく読みやすいので、興味のある人は是非、読んでみたらいいと思う。一言でアスペルガーと言っても、人それぞれだなあと感じた。人間やっぱり相互理解が大事だ。2011/09/04
エイドリアン
5
アスペルガー症候群についてよく分かりました。場の空気が読めない。ひとつのことに固執するなど色々な特質があります。2014/07/30
コウママ
5
アスペルガーの本人さんが著者なので、ところどころ「空気読めていない」文があり、そういうのがこの障害ならではだと思った。2012/04/30