内容説明
本書は介護福祉士を目ざす学生だけでなく、将来に高齢者と何らかの関わりを持つ人々に「老化とは何か」を理解するための心理学書として企画された。
目次
発達過程としての老年期
老化とはなにか?
高齢者は外界をどのように認知するか―健常高齢者の認知機能
高齢者は記憶力が減退し、創造力も衰えるか
高齢者の知能は衰えるか
高齢者の感情は不安定か
加齢によってパーソナリティは変容するか
老年期のより良い人間関係とは
老年期の積極的な社会活動について
高齢者へどのような援助が必要か
老年期に多い精神障害について
老年期の精神障害への対応
高齢者と死
著者等紹介
福屋武人[フクヤタケト]
川村学園女子大学教授
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感想・レビュー
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KOH
2
大学通信教育の課題図書。やや難解な内容であったが、つい先日「介護職員初任者研修」という資格を取得していたことも相まって、興味深く読み進められた。加齢に伴う変化としては身体能力や認知能力の低下が一般的なイメージとして挙がるが、実は無視できないレベルで深刻なのは内面(メンタル面)の変化。ただこれについての理解はあまり進んでいないように思える。これから超高齢化社会を迎えるに当たり学んでおかなくてはいけないことはたくさんある。2023/07/20
蟻井える
1
レポートの指定図書だったので読んだ。70代以上の女性が性交渉を望むのは僅か数%であるのに対し、同年代男性は半数近くが望むという統計の結果がショックだった。女性側は「この年齢でまだやりたいなんて言えない」男性側は「死ぬまで勃ってこそ男」という旧世代的な価値観があるので、実際には女性側はもう少し多く、男性側はできるかどうかは別だろうが差違は大きい。やはり性風俗は必要悪で、金銭でしか解決し得ない。そして男性はなるべく不健康に暮らし、重度痴呆で性欲だけ持て余す怪物になる前にお迎えが来てもらうのが最良と思った。2019/05/05